韓国で「AI World Cup 2017」初開催

みなさん、こんにちは。Passoaです。

今回は、AIフットサルゲームについてのお話です。「AI×スポーツ」とはとても興味深いですね。

2016年3月に、イ・セドル棋士とグーグル ディープマインドの囲碁AI「アルファ碁」の対決が実現した韓国ですが、今回、そんな“AIゆかりの地”で、世界初のAIフットボールゲーム大会が開催されました。

大会では、「サッカー対決」「競技解説」「記事作成」の3分野で人工知能の精度が競われたが、ひと際大きな注目を集めたのが「サッカー対決」です。

ルールは実際のサッカーと似ており、両チーム5名ずつ、合計10名の選手が“仮想ピッチ”でゴール数を競い合うというもので、競技が始まる前、大会に参加する各チームからは「アメリカンフットボールからインスピレーションを受けた攻撃的なプレイを目指す」、「仮想の監督を学習させ最高のチームプレイを実現する」などの抱負が語られました。

 

観戦におけるポイントは、“AI選手”たちがディープラーニングをベースに相手チームの戦力や作戦を学習する点です。

AI選手たちは、能力を高め続ける相手よりさらに優れたパフォーマンスを発揮するため、常に更新されたプレースタイルを獲得していきました。

ただし、学習がすべて成功したわけではなく、ゴールを奪われそうな状況で相手陣に暴走した挙句、関係ない選手にタックルしてしまう選手や、ひとり関係ない場所で“震えている”だけの選手もいました。

万能というイメージが強いAIだが、とんでもないミスをするというユーモラスな面も確認されたようです。

KAISTのハ・ドンス教授は「AI選手が学習を通じてプレースタイルを多様に変化させる姿が印象的で、今年は国内で行われたが、来年から国際大会として拡大させる予定」と今後の計画について語っています。

政府省庁のひとつ科学技術情報通信部が主催する「VRゲーム対戦2017」の開催も決まっています。こちらは、韓国内初の大規模なVRゲーム大会となる見通しです。

 

スポーツ分野におけるAIの活用は、現状では黎明期に過ぎないが、今後は間違いなく進んでいくはずです。

チームの戦術分析や作戦面の提案だけでなく、トレーニングプログラムの策定、選手のコンディショニング、障害予防などさまざまな領域での利用が想定されます。

 

参考記事:

    • 韓国で「AI World Cup 2017」初開催 AI選手がプレースタイルを学習

https://forbesjapan.com/articles/detail/18819

    • スポーツ×AIの化学反応 大きな可能性と「理解力の壁」

http://techon.nikkeibp.co.jp/atcl/feature/15/110200006/060200032/

    • AIはなぜ今アツいのか?

https://future-tech-association.org/2017/12/02/blog_ai/