AIの将来

みなさん、こんにちは。
松下忍です。
前回は最新のAI事情についてあげてきました。
マヨネーズでおなじみのキューピー株式会社をはじめ、様々な事例がある一方で、今後AIはどのような進化を遂げるのでしょうか?
また、私たちの生活にどのような影響を及ぼすか、とても気になるところでしょう。

今回はAIの将来について考えていきたいと思います。


AIの将来

今、AIの世界では、「AIがAIを作る」といったことが行われています。
Google Brainの研究者らが2017年5月に、「自らの力で新たなAIを作り上げるAI」である「AutoML」の開発に成功しました。これは、機械学習のプログラムをAIが書くということです。
このAutoAIが生み出した「子AI」の中でも特に、「NASNet」が注目されています。

NASNetは、リアルタイムの映像から人間、車、信号、鞄などを自動で認識する「視覚システム」に限定したAIですが、その正解率は82.7%と、今まで人間が作り出したAIよりも1.2%も上回っているそうです。

NASNetを代表とする子AIの生成には、「強化学習」という手法が使われていて、これは、問題解決のための手法を自動で生成するというものです。
強化学習を用いたAIには、NASNet以外にも、囲碁プログラムの「AlphaGo」や「AlphaGo Zero」などがあります。同じ強化学習でも、AlphaGo Zeroは、韓国の囲碁の名人を打倒した先代の「AlphaGo」に100勝0敗で勝ったと報じられています(2017年10月)。
将来的には、プログラムを知らない主婦でもいくつかデータを入力することで「家庭菜園を行うAI」を生成することも可能になるそうです。

こういった中で、AIは人間を超えるのかという疑問が沸いてくるでしょう。
まず、AIは、「タスク型AI」と「汎用AI」に分類することができますが、タスク型AIは「囲碁をする」「車を運転する」といった決まったことのみを行い、囲碁AIが車を運転することはできません。逆に、汎用AIは、人間の代わりにどんなことでも行い、AI自らがより高い知能を持つ人工物を作り出し、人間を超えるかもしれないと噂されるものです。この人間を超える限界地点は「シンギュラリティ」や「技術的特異点」とも呼ばれます。

現在流行っている第3次AIは、前者の「タスク型AI」であるため、私たちの生活の一部を補うに過ぎないと考えられています。
今後、人間の知能を超えるAIが生まれる可能性については世界中で議論されています。

とはいうものの、私たちの生活への影響も決して小さなものではなく、「人工知能の弁護士が誕生する」、「月給80円の人工知能アナウンサーが登場する」、「人工知能による人材マッチング」といったことがすでに行われているそうです。
単純作業はどんどんAIに置き換われていく可能性がありますが、一般的な会社の課長職レベルの、いわゆる「業務改善」といった仕事もAIに置き換わられるかもしれないほど、AIの開発は劇的に進んでいるようです。

AIに限らず、時代と共に廃れる仕事もある一方で新たに生まれる仕事も出てくるため、私たち一人一人が提供できる価値を常に新しくしていくことが求められていくでしょう。

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