二足歩行ロボットができるまで(3)
こんにちは、遠野駆です。
前回まで二回に渡り、ロボット工学に関する基礎知識をご紹介させていただきました。
今回は、これまでの歩み、更には最近話題のエクスポネンシャルテクノロジーから「サービスロボット」に触れて連載の結びとしたいと思います。
ロボット工学のこれまでの歩み
これまでのロボットの歴史について興味深いページがあったため、
引用してご紹介します。
(参照記事:二足歩行ロボットの歴史)
こちらによると、二足歩行ロボットが研究対象となったのは1970年頃とのことです。
その後、人間の歩行などの研究を通して、さらなる発展を続けた結果、昨今の安定した二足歩行ができるような発達した技術へとステージを進めることができました。
ちなみに、世界で初めて開発された2足歩行ロボットは日本人が開発したWABOT-1でした。
(参照:ロボットの起源と歴史)
また、日立製作所によると、早稲田大学との共同開発による二足歩行ロボット(参照:『歴史:1980年代; ロボティクス』)が開発されたのは、1985年。
いずれもわたしが生まれる前とのことで衝撃的でした。
エクスポネンシャルテクノロジーより『サービスロボット』
冒頭で述べたエクスポネンシャルテクノロジーですが、みなさんご存知でしょうか?
直訳すると「指数関数的」(に成長する)技術のことであり、AIや量子コンピュータなど、これから成長が見込まれる技術として特に海外で注目を集めており、下記書籍などでも紹介されています。
(参考書籍:エクスポネンシャル思考)
サービスロボットは、2018年時点で挙げられた28のテクノロジーの1つとして取り上げられています。コトバンクを引用すると、次のように定義されています。
公共の場での案内,店舗での商品運搬,展示販売,食事の配膳,後片付け,清掃,防犯,スポーツトレーニング,ゲーム,教育,その他第3次産業の仕事を行なうためのロボット
具体的な事例として、一般社団法人日本ロボット工業会および総務省にて次のような紹介ページがあったため、あわせて掲載します。
例えば、トヨタ自動車株式会社のパートナーロボットや、災害時に人が立ち入れない場所での作業など、個人に寄り添うものから社会の課題解決まで様々な場面での活躍が期待されます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
最近では、二足歩行ロボットを自作できるキットなども販売されており、興味をもって手を伸ばせば思っている以上に身近な存在になっていることに、技術の進歩を感じます。
Arduinoで格闘ロボットを自作できる!「二足歩行ロボット自作ガイド」が発売
数回にわたりロボット技術について紹介いたしましたが、個々の要素技術については、高いレベルで一般に公開されていると感じます。
下記のように二足歩行ロボットによる格闘技大会も開催されており、ぜひ一歩踏み込んで実際に体験していくと、どんどん興味の幅が広がると思います。
MISUMI presents 第33回ROBO-ONE
弊協会では、技術者を中心に、様々な人・情報が集まる取り組みとして、ハッカソンやアプリの開発などを行っております。
いまは主に協会員を中心に活動しておりますが、外部からもぜひ手を挙げて参加いただける方を募集していますので、イベントの参加や協会ホームページよりぜひご連絡いただければ幸いです。
以上、遠野駆でした。