ジェンダー平等を実現するための国際女性会議WAW!
みなさん、こんにちは。鈴木彩です。
今回はSDGs(持続可能な開発目標)の目標5「ジェンダー平等を実現しよう」についての記事です。
2017年11月1日~3日に国際女性会議WAW!が開催されました。これは、安倍政権での最重要課題の1つである「女性が輝く社会」を実現するための国際会議です。
今回はこちらの内容に触れながらジェンダー平等について考えていきます。
SDGs 目標5「ジェンダー平等を実現しよう」
SDGsの目標5はジェンダーの平等を達成し、すべての女性と女児のエンパワーメントを図る事を目的としています。
もう少し具体的にすると、労働での男女間の格差や性的暴力、家事労働の不平等な分担や政治・経済などの公の意思決定の場での不平等な差別をなくすための目標です。
日本では、2013年9月に安倍総理大臣が一般討論演説で、日本が成長するための潜在力として、「女性の力」が必要不可欠であることを述べています。女性の持つ力は、社会全体に活力をもたらし、成長を支える上で重要な力となると言われており、日本では「女性が輝く社会」を国内外で実現するための取り組みが進められています。
その一環として、2017年11月1日~3日に東京プリンスホテルで国際女性会議が行われました。
国際女性会議WAW!
WAW!とは、国際女性会議World Assembly for Womenの略称で,「ワウ!」と呼ばれています。
この国際女性会議WAW!は2014年から開催しており、世界の様々な地域、国際機関で活躍する女性リーダーが参加し,日本や世界での女性の活躍促進のための取り組みについて議論を行っています。
WAW!2017では、「WAW! In Change World」をテーマとして、女性支援の取り組みや実績に焦点を当て、女性が活躍するための方策等について議論が行われました。
特に、2日目のハイレベル・ラウンドテーブルでは「SDGs達成に向けた企業におけるジェンダー分野の取組」などをテーマに世界で活躍する女性リーダーによって討論が行われました。
SDGs達成に向けた企業におけるジェンダー分野の取り組み
この討論では、SDGs達成に向けて、企業や国際機関がジェンダー分野で行っている取り組みを共有して、効果的な方策や企業経営における重要な視点について意見を交わし合いました。
女性の管理職を増やすための制度の導入、柔軟な勤務スケジュールや在宅ワークの普及によって、女性の役職につく人数が20%アップした事例などが紹介されました。
また、男女の考え方の違いを考慮して、上司が評価の伝え方を工夫することや、妊娠した部下に対して上司が取るべき対応についての意見もありました。
更に、女性の活躍を促進するために、男女間の経験や機会の格差をなくしたり、子育て中の女性社員にも他の社員と同じ業務を任せたりなど、女性を差別しない取り組みも重要であると指摘されています。
その他にも、ライフスタイルに合わせて働き方を提案する必要があることも示されました。
最終的な提案として、各企業の経営者が中間管理職を巻き込み、多様性はチャンスであると認識をしっかり持つことや、社内研修を通じて男女間の格差をなくしていくこと、家庭における仕事の分担も考慮した働き方を企業が提示すること、ジェンダー平等に関して達成した具体的な取り組みの情報を開示し、社会全体に普及させる事が挙げられました。
まとめ
具体的な制度の導入により少しずつ女性の社会進出が改善されています。
このような取り組み事例が多くの企業に浸透することでジェンダー平等の達成に近づくのではないでしょうか。
これら外からの働きかけも重要ですが、何よりも重要なのは、私達ひとりひとりの意識ではないかと思います。特に日本では女性が活躍するという文化があまり根付いていないようにも思います。
実際に職場でキャリアを積んでいる先輩の殆どは男性が多かったり、女性特有のライフイベントによって仕事を続けるのが難しくなったりする話をよく耳にします。
多少時間はかかっても、この男女の違いを受け入れて一緒に課題を乗り越えることができれば、男性も女性もさらなる活躍の場を見つけることで、社会全体が活気に溢れ、大きく成長していく可能性が広がっています。
まずは、私達の隣りにいる人を受け入れる、ここから始めてみてはいかがでしょうか。
私たちもMeet upや講演会等を通じてジェンダー平等を実現するための働きかけを行ってまいります。
また、社会での活躍意欲のある女性をもっと増やしていきたいと考え、未来技術推進協会では女子部を設立しました。今後、女性向けの企画やコミュニティづくりを積極的に行う予定です。
以上、鈴木彩でした。