AIがSDGsにもたらす役割とは(導入編)!?
みなさんこんにちは。
松下忍です。
今回から、SDGsに関して発信していきたいと思います。
初めに、みなさんは SDGs という言葉を聞いたことはありますでしょうか?
SDGs とは、「Sustainable Development Goals」、すなわち「持続可能な開発目標」の略称で、「エス・ディ・ジーズ」と読みます。
2015年9月の国連総会で採択された「我々の世界を変革するための2030年に向けての持続可能な開発目標」と題する文章です。
この持続可能な開発目標は大きく分けて17項目ありますが、その取り組みとして、「AI(人工知能)」は最も強力な手段の一つとして位置付けられています。
では、ITUNewsさんが提唱している内容を元に、目標1から目標8について紹介したいと思います。
目標1 貧困解決
衛星からリアルタイムに地球上を撮影し、貧困状況を解析します。貧困地域が特定できたらリアルタイムに資源を配布しますと述べられています。
地球上を網羅できるほどの衛星とリアルタイム通信に耐えられる通信環境、そして衛生からの情報を受け取って解析できるほどのコンピュータが必要になってくると思われます。
目標2 飢餓ゼロ
ドローンや衛星を使った解析による農業生産性の管理です。肉や野菜の余剰消費を特定し抑えることより、飢餓を解決すると述べられています。
こちらも目標1と同じように通信環境やコンピュータの性能向上が求められてくると思われます。
目標3 健康と幸福
スマートフォンといった80億ものモバイル装置搭載のカメラを使って遠隔ケアを提供します。それにより、心臓病、糖尿病、血圧の病気といった慢性的な病気の早期発見が可能になると述べられています。
医療をサポートするコンピュータの導入は、特に日本では遅れているといわれていますが、もし可能になれば平均寿命の更なる向上につながるでしょう。
目標4 高等教育の提供
AIによるバーチャルな先生を開発することにより、低所得の人でも高品質な教育を受けることができ、平等な教育の機会を提供すると述べられています。
また、大学初年度の退学率の減少を実現します。
目標5 ジェンダーの平等
男女間の偏りをAIによって発見し、女性の成長や新しく活躍する機会の提供といったことを行うと述べられています。
AIによって偏りが発見できれば、より適切な人材配置を行えることでしょう。
目標6 綺麗な水と衛生
IoT(Internet of Things)によってつながったモノに対し、清潔度や消費量を解析します。解析結果により、より質の高い水や清潔環境を提供します。
アフリカなどの発展途上国でもスマートフォンといったハイテク機器が普及していますが、清潔な衛生環境により発展途上国の平均寿命が伸びれば世界平和やにもつながり、日本にとっても新たなビジネスチャンスが生まれることでしょう。
目標7 エネルギー問題の解決
世界中で日々増えているエネルギー消費量について、AIを使ってリアルタイムに解析し、エネルギー消費量を効率化します。
世界間で発生しているエネルギー消費の不平等が解決できれば、世界平和にもつながることでしょう。
目標8 労働問題と経済成長
AIによる仕事の自動化によって労働環境の改善や生産性の向上、そして経済成長が見込まれます。
ただし、AIによって仕事が置き換わることによる労働問題の対策について十分な検討が必要になってきます。
前半の8項目だけでも、AIがSDGsの達成にとって非常に重要な役割を果たすことがわかると思います。
21世紀になっても未だ起こっている世界間での資源の問題、人権の問題などがAIで解決できる可能性があるとすれば、積極的にAIを取り入れることに前向きになるかと思います。
次回は残り9項目についてお話していきます。