【開催報告】未来技術推進協会主催 第6回講演会『経団連 小川尚子氏が語るSociety5.0(超スマート社会)への道』


【開催報告】未来技術推進協会主催 第6回講演会『経団連 小川尚子氏が語るSociety5.0(超スマート社会)への道』


日本の先進技術を世に浸透させ、社会課題解決に貢献する活動を進める未来技術推進協会(本社:東京都港区、代表:草場秀一)は、2018年4月5日に第6回講演会を開催しました。講演では、経団連小川氏より「Society5.0」の概要をご紹介頂きました。仮想空間と現実空間を高度に融合させたシステムによって様々な制約から解放され、経済発展と社会課題解決を両立する社会像をリアルにイメージできる時間となりました。


2018年4月5日(木)、未来技術推進協会の6回目となる講演会を開催しました。

今回お招きした経団連 小川尚子氏は、2016年より産業技術本部にて上席主幹を務められています。1994年の経団連事務局への入局以降、広報部、国際本部、環境・技術本部を経て、2003年~2006年には外務省出向により現ジュネーブ国際機関日本政府代表部へ勤務されるなど、幅広い分野でご活躍されています。

ご講演では、Society5.0(超スマート社会)について、私たちがいま暮らしているSociety4.0(情報社会)との対比を交えながらご紹介頂きました。
特に、Society4.0がICTによる個別最適化を重視したものであるのに対して、Society5.0は社会の全体最適化を重視したものであるため、Society5.0は、Society4.0の課題であった都市集中・地方衰退といった人口的・空間的な制約から解放された、経済発展と社会課題解決を両立する社会を実現するという点が印象的でした。

実現に向けた行動計画では、基盤となる6つの領域(「都市」「地方」「インフラ」「モノ・コト・サービス」「サイバー空間」「ヘルスケア」)を官民プロジェクトとして推進することをご説明頂き、Society5.0の社会像をより具体的にイメージできる時間となりました。特に、ヘルスケア領域に関しては日本が世界をリードする可能性がある分野であるということで、小川氏のスピーチにも一段と熱が入っていました。
また、課題としてオープンイノベーションや5つの壁(「省庁の壁」「法制度の壁」「技術の壁」「人材の壁」「社会受容の壁」)の突破の必要性などをご説明いただき、参加者一人ひとりがSociety5.0の実現に向けた行動を自発的に考えられるような内容でした。 .

個人的には、「Society5.0 for SDGs」に関するスピーチが印象的で、今後のSDGs推進活動において非常に大きな意味を持つことになるだろうと感じました。

私たち未来技術推進協会は、日本の未来を担う研究を世に発信することで、大学や企業などの課題解決や技術革新への貢献を目指しています。今後も、講演会やアイデアソンといったイベントを開催し、大学や企業の架け橋となっていきます。

【開催概要】
日時:4月5日(木) 19:00~20:30
会場:FinGATE KAYABA
住所:東京都中央区日本橋茅場町1-8-1 茅場町一丁目平和ビル1階
講師:一般社団法人 日本経済団体連合会 産業技術本部 上席主幹 小川 尚子氏
会費:有料会員 無料 一般 3,000円 学生 1,000円

【講師 小川尚子氏について】
東京大学教養学部(国際関係論専攻)卒業
1994年 社団法人 経済団体連合会(現・一般社団法人 日本経済団体連合会)事務局入局
広報部、国際本部、環境・技術本部を経て、2003年~2006年外務省出向、在ジュネーブ国際機関日本政府代表部勤務
2009年産業政策本部主幹。2013年政治・社会本部主幹。2016年より現職。