旅行先の候補に宇宙はいかがでしょう?
こんにちは。山本睦月です。
最近寒い日が続きますが、空気が澄んでいて夜空がとてもきれいですね。
さて、皆さんは流れ星を見たことはありますか?
私は何度か見たことがありますが、願い事を唱えることに成功したことはありません。
この流れ星ですが、実際は星ではなく1mm~数cmの「チリ」が大気と衝突しエネルギーを放出しているものだそうです。
実際に星が地球に流れてくると、願い事をした次の瞬間には地球終了の可能性があります。
冒頭からロマンのないことを書きましたが、今回はロマンあふれる宇宙に関しての最近の動きをご紹介します。
世界のロケット開発
まずは、日本のお話から。
三菱重工業と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は12月23日、H-ⅡAロケット37号機の打ち上げに成功しました。
H-ⅡAロケット37号機は、気候変動観測衛星「しきさい」と超低高度衛星技術試験機「つばめ」を搭載しています。「しきさい」は地球規模での気候変動のメカニズムを解明するためのもので、観測データは気象や漁業などの分野に貢献することをミッションとしています。
また、「つばめ」は従来より低い軌道(超低高度軌道)での衛星利用の実現を目指して開発されたもので、これにより衛星の小型化・低コスト化を目指しています。
H-ⅡAロケットは試験機も合わせると37機の打ち上げ実績があり、内36機を成功させています。
高水準と低コストを実現しており、次回の打ち上げは2018年2月25日を予定しています。
今後の更なる活躍が期待されますね。
続いてアメリカの話題。
アメリカのベンチャー企業「Rocket Lab(ロケットラボ)」が開発した超小型衛星を載せるためのミニロケットの打ち上げに成功しました。
重さが100キロ以下の超小型衛星を載せるためのミニロケットの打ち上げは世界初だそうです。
このミニロケットはエンジンの製作に3Dプリンターを使うなどコストの削減を図っており、1回の打ち上げコストは500万ドル以下を予定している。(ちなみに低コストで有名なSpaceXのFalcon9は6200万ドル)
大型のロケットを利用する場合、1回の打ち上げ費用が数十億を超えたり、政府機関などとの事前交渉に時間がかかるなどの問題があります。
今回のようなミニロケットが普及することで打ち上げまでの期間やコストを大幅に削減することができ、ビジネスチャンスも増えると期待されています。
★宇宙での生活
宇宙ホテルでご宿泊
さて、実際に我々が宇宙に行くことは可能なのでしょうか?
ロシアの宇宙機関「Roscosmos」は、国際宇宙ステーション(ISS)に「高級ホテル」の建設を計画しています。
ISSへの発着便の関係で滞在期間は週単位で設定され、宿泊料は1~2週間でおよそ4000万ドル(約45億円)から!
オプションで宇宙遊泳体験コース(約23億円)も用意されるかもしれません。
ホテルとなるモジュール内には寝室が4つ用意され、各部屋には大きさ9インチの窓を設置。
ラウンジには16インチの窓がつき、巨大な地球や月の姿を楽しむことができます。
まずはホテルとなるモジュールの予算が必要だそうで、少しでも早く完成させたい場合は、事前に予約金として400万ドル(約4億5000万円)収める宿泊客が12人必要とします。
宇宙国家「アスガルディア」
2016年10月、ロシアやアメリカなど4か国の宇宙開発専門家らのチームが、衛星軌道上に独立国家「アスガルディア」を建設しようとする構想を発表しました。
そして2017年11月12日、人工衛星「アスガルディア1」はアメリカ航空宇宙局(NASA)が委託する商業軌道輸送用の無人宇宙補給機「シグナスOA-8」に搭載されて打ちあげられ、ISSに運ばれたました。
その後ISSから射出されたアスガルディア1は数時間後には地球低軌道に入り、さらにその30分後人工衛星にアスガルディアのデータが転送されました。
専門家チームは、憲法や国民名簿などを搭載された人工衛星が周回軌道に投入されたことを受け、「宇宙空間だけに領土を持つ最初の国家になった」と宣言しました。
アスガルディア国民への登録は、18歳以上であれば氏名とメールアドレス、国籍を入力すれだけで完了します。
11月の打ち上げから1か月弱で40%以上急増し、既に15万人を突破しているそうです。
アスガルディアのサイトでは現在議員の選挙を実施中。
この機会に宇宙人の仲間入りをしてみてはいかがでしょうか?