参加者69名!TECH女子主催イベント大好評!! 世界最高齢現役プログラマー若宮正子氏に学ぶ 〜IT大国エストニアで、今起きていること〜

IT大国エストニアから日本を考える。日本を幸せにする技術の活かし方とは?

未来技術推進協会(本社:東京都千代田区、代表:草場壽一)は、2019年12月09日(月)に、TECH女子主催講演会「世界最高齢現役プログラマー若宮正子氏に学ぶ 〜IT大国エストニアで、今起きていること〜」を開催しました。

電子政府、電子投票、デジタルID…
これらの単語を聞いて、何を想像するでしょうか?

これらは、IT大国として知られるエストニアで行われていることです。
まるでSFの映画やアニメの世界のように思うでしょうか?それが現実として受け入れられ、機能していると聞いたら驚くでしょうか?
TECH女子第3回目のイベントはゲストに若宮正子氏を迎えての講演会。
69名の方が参加し、大盛況に終わりました。
この講演会では若宮正子氏が実際に訪れたエストニアでの体験を織り交ぜながらIT大国の現状をお話頂きました。
はじめに、若宮正子氏は「電子政府成功の鍵は、銀行と手を組んだことと言われていましたが、私は納得しなかった」と言います。そこからエストニア在住のシニアの本音が聞きたいと思い、調査を開始しました。
その結果、若宮正子氏が導き出した結論がこちらです。

電子政府利用率84%、幸福度93%。

73%のシニア世代の方が自分のパソコンを所持しており、電子政府の利用方法習得の1位は自己学習と結果が出ています。
また、セキュリティの面ではデジタルIDとX-roadが担います。X-roadは様々なデータベースを連携させるプラットフォームで、デジタルIDは日本で言うところのマイナンバーです。
これら2つの技術が国民の安全を守っているのです。

そして、エストニアがIT国家として大きくなった背景には、家族のサポートやテクノロジーの利便性、そして同じようにツールを利用する人がいることを含め、エストニアの歴史  国民の考え方や文化、哲学などが作り上げており、真似をすることは容易ではありません。
しかし、それでもできることはあるはずだと若宮正子氏は語ります。例えば、日本のマイナンバーカードを安全で便利なものに改善する。いきなり日本全体を変えることは難しくても、ローカルな単位で活用していくことなら提言できるとおっしゃっていました。

若宮正子氏は現在84歳。生き生きと未来を語る姿に感銘を受けた参加者も複数名おり、「将来も夢を語れる人であり続けたい。」という言葉や「80歳を過ぎても熱意が消えないのがすごいと思った。将来自分もそうなりたい。」という言葉を頂きました。

69名が参加した第3回TECH女子主催の講演会【世界最高齢現役プログラマー 若宮正子氏に学ぶIT大国エストニアで今、起きていること】は大盛況のうちに幕を閉じました。
今後もTECH女子は社会で活躍する女性を応援し、テクノロジーを通して活躍の場が広がるコミュニティー作りを行ってまいります。

■講師 若宮正子様
メロウ倶楽部副会長
NPOブロードバンドスクール協会理事
1935年生まれ。高校卒業後、大手銀行に勤務。60歳の定年退職後、シニア向けwebコミュニティ「メロウ倶楽部」に入会するためパソコンを購入。エクセルを身近に感じてもらうため、EXCEL Artを考案。80歳でプログラミングを学び始め、iOSアプリ「hinadan」をリリース。ティム・クックapple CEOの目に止まり、会談が実現。
2017年にはappleが開催する世界開発会議「WWDC2017」に出席、そして国連での基調講演と、世界を驚かせた。現在は、メロウ倶楽部副会長、NPOブロードバンドスクール協会理事、国内外での講演など多数の活動を行っている。
著書に「60歳を過ぎると人生はどんどんおもしろくなります」、「独学のススメ」など。

■TECH女子
2019年より、未来技術女子部改め、TECH女子と名前を変え、新たにスタートしました。
「強く美しく自立した女性」をテーマに、SE、プログラマー、エンジニアを中心に、薬剤師、営業など様々な経歴を持った女性が活躍しているコミュニティです。
社会で活躍する女性を応援し、テクノロジーを通して活躍の場が広がるコミュニティーづくり を目指し、様々なイベントを企画しています。

【開催概要】
日時:12月9日(月) 19:00~20:55
講師:若宮正子様