【日本IBM共催】Call for Code勉強会 開催レポート

4/10(水)と4/24(水)に日本アイ・ビー・エム株式会社(以下、日本IBM)と共催でCall for Code勉強会を開催しました。
4/10は、Call for Codeチャレンジ2019の概要とWatson APIの操作デモを、4/24は、Watson画像認識APIの操作デモとNode-RED+TJBotの実演を行い、両日とも多くの参加者がIBM Watsonを実際に触って体験できる会となりました。


開催概要

今回の勉強会は、日本IBMのDeveloper Advocateの方々にご協力いただき、2018年に始まったCall for Codeチャレンジの紹介とIBM Watsonのデモおよびハンズオン(発表を聞きながらその場で自身のPC上でもデモを実行できる形態)を中心に実施しました。

メインテーマである「Call for Codeチャレンジ」とは、世界中の開発者が一丸となって自然災害など社会的課題の解決を目的としたアプリ開発コンペティションで、昨年は156カ国、10万人を超える参加者により、2,500以上のプロジェクトが生み出されました。

Call for Code チャレンジ2019の概要

Call for Codeチャレンジは、テーマに沿ったソリューションを構築するインターネットを通じて参加可能な開発コンテストです。
今回のテーマは「自然災害への対策や回復」「人の健康」「地域コミュニティが良好な状態になる支援すること」のいずれかで、参加条件は18歳以上の開発者、1〜5名のチームでIBM CloudまたはIBM Systemsを活用したアプリを開発することです。

提出期限は、2019/7/29(月)11:59PM(米国西海岸標準時)まで。
賞金は、最優秀賞が$200,000、2位と3位が$25,000、4位と5位が$10,000です。

Call for Codeの詳細情報は以下を参照ください:
CALL FOR CODE
Call for Code 2019 (英語)

4/10開催回の様子

勉強会の初日となる4/10(水)は、Call for Code チャレンジ2019とCall for Codeに使えるWatson APIについて説明を行い、Watson APIを活用した自然言語処理のデモをハンズオン形式で実施しました。
デモを体験した参加者からも、コマンドだけで簡単に扱えていろいろなことに活用できそうだと好評でした。

写真は日本IBM、Developer Advocateの戸倉様よりCall for Codeチャレンジ2019についてご紹介いただいている様子です。多数の参加者が関心を持って聞いています。
やはり最優秀賞の賞金$200,000はかなり魅力的?

後半はWatson APIの紹介と実演です。多数あるAPIの中から、言語翻訳処理を行うLanguage Translatorなどについてデモを交えてご紹介いただきました。
Watson APIに読み込ませた文章を瞬時に翻訳できる様子を実機でも体験しました。

4/24開催回の様子

二回目の4/24(水)は、前半にWatson APIの中から画像認識処理を行うVisual Recognition APIについての説明とハンズオン形式でのデモを実施いただきました。後半は、Node-REDとTJBotを組み合わせたIBM CloudでつなぐIoTについて実機のデモも交えた紹介を行いました。
画像認識やIoTは、昨年度のCall for Codeチャレンジでも多数の入賞が出ているプロジェクトであり、今年度もキーポイントになると予想されています。
この勉強会の参加者の中には、今回の説明とデモを聞いてCall for Codeチャレンジに興味を持ってエントリーを考えてみようという方もいらっしゃいました。

Visual Recognition APIでは、読み込ませた画像が何かを判定したり、画像内に含まれる人物の顔の年齢を推測したりできます。デモでは、食べ物の画像判定や、新一万円札の画像に含まれる渋沢栄一さんの年齢推測を実演しました。
渋沢さんの年齢は50〜53歳と推測されていますが、実際のところはいくつぐらいの時の写真なのでしょう?

最後はNode-REDとTJBotを組み合わせたIoTについての紹介です。写真のロボットは登壇された加藤さんのお手製で、かわいい見た目の中には7色に光るLEDや音声認識、画像認識を行うためのカメラなどが搭載されています。Node-REDであらかじめ作成されたロジックに沿って腕を上げ下げする姿は工作好きには感動モノだそうです。

IBM CloudのユーザーコミュニティであるIBM Cloud Communityでは、こちらのNode-REDとTJBotを組み合わせたイベントも別途開催中とのことですので、IoTをテーマにCall for Codeチャレンジ2019への参戦を考えている方はこちらも検討されてはいかがでしょうか。

まとめ

今回、日本IBMと共催でCall for Codeチャレンジをテーマに勉強会を実施いたしました。
Watson APIを活用することで、数年前までは限られた層しか利用できなかった機械学習の仕組みを無償で簡単に試せることを勉強会の参加者も感じ取れたのではと思います。

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