【開催報告】朝日新聞社 × 未来技術推進協会 共同アイデアソンを開催。テクノロジーによる「飢餓」問題解決をテーマに30人が参加。
日本の技術革新への貢献を目的としている一般社団法人未来技術推進協会(本社:東京都港区、代表:草場壽一)は、7月26日(木)に株式会社朝日新聞社(本社:東京都中央区、代表:渡辺雅隆)とアイデアソン(※1)「SDGs x 未来技術 アイデアソン#1 ~テクノロジーで飢餓問題を解決しよう!」を共同開催しました。SDGs (※2)の1つである「飢餓をゼロに」をテーマに30人が参加しました。
農林水産省の若手職員と、日本の貧困問題に取り組む認定NPO法人の代表理事長を講師にお招きし、飢餓について学べる場となりました。より良いアイデアを生み出そうと、記者・エンジニアなど様々な職種の方が参加し、それぞれの知識を持ち寄り、各チームで盛んな議論が繰り広げられました。今後エクスポネンシャル(指数関数的)に発展していくと予想される技術や仕組みであるシェアリングエコノミーやIoTを活用したアイデアなど、多種多様なアイデアが誕生しました。
社会問題を総合的に解決するためには、ひとつの課題を多角的な視点から見ることが必要です。同じ組織や会社の中だけでの議論では視点が偏りがちで、自分や自社が持っている技術やノウハウを社会貢献にどのように活用し、イノベーションにつなげたらいいのか、悩んでいる方もいらっしゃいました。
本イベントでは、SDGsの目標2「飢餓をゼロに」をテーマに、課題解決を目指したアイデアソンを行いました。
イベントの前半では、当協会の講師により、ブロックチェーンやIoTなど最新テクノロジーの具体的な例を説明しました。次に、農林水産省の若手職員で結成された「Team 414」のメンバーの福島飛鳥様と森茜様から、国際的な飢餓の原因について体系的にお話いただき、認定NPO法人 自立生活サポートセンターもやい 代表理事長の大西連様より、日本の飢餓の現状についてお話しいただきました。飢餓の原因や現状と問題点を知り、飢餓を解決するためのポイントについて考える大変学びになる時間となりました。
後半では、飢餓を解決するアイデアを出すためのグループワークを行いました。アイデアを出すのに苦戦した方もいたようですが、ワークを通してアイデアを出すコツを掴み、熱い議論を重ねながら改善していました。参加者自身の経験をもとに考えられたものや、ユニークなアイデアや目を見張るようなアイデアも出ていました。すべてのアイデアを自由に閲覧できるようにし、参加者全員で投票を行い、得票数上位2名と、大西様と当協会講師がそれぞれ選出し2名の合計4名を表彰し、スピーチして頂きました。受賞したアイデアは、「発案者の過去の経験から生み出された廃棄弁当を減らすアイデア」や、「地域で消費しきれないモノをシェアし合う仕組みといった、最後の最後に参加者同士でのシェアの中で出てきたアイデア」でした。受賞者は「まさか自分のアイデアが受賞するとは!」と驚きつつも嬉しそうでした。イベント全体で各ワークを通し、参加者同士の交流が行われ、活動を通して、実用化・事業化へのきっかけと、日本社会の未来への可能性を感じる機会となり、大変好評でした。
私たち未来技術推進協会は、アイデアソン等の交流イベントを通じ、社会で活躍される方や大学、企業との架け橋となり日本の技術発展とSDGsの推進に貢献していきます。
【注釈】
※1:アイデアソン(Ideathon)。アイデア(Idea)とマラソン(Marathon)を掛け合わせた造語で、ある特定のテーマについて多様性のあるメンバーが集まり、対話により、新たなアイデア創出やアクションプラン、ビジネスモデルの構築などを行うイベントのことを指す。
※2:SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)。2015年9月の国連サミットで採択された開発目標。国連加盟193か国が2016年~2030年の15年間で、あらゆる形態の貧困に終止符を打つ、不平等を闘う、気候変動に対処するなど、計17の持続的な開発目標と169項目(達成基準)からなる目標。
【開催概要】
日程:7/26(木)19:00-22:00
会場:朝日新聞社メディアラボ 渋谷分室
東京都 渋谷区神宮前 6-19-21 ホルツ細川ビル4F