【開催報告】東京農業大学・未来技術推進協会 共催「AgriTech Hackathon ~開発途上国の 農業の課題を IoT/AI で解決しよう!」学生と社会人 20 人が手を組み、製作活動!
未来技術推進協会と東京農業大学共催のもと、7月14日(土)、21日(土)に「AgriTech Hackathon」を開催しました。
【AgriTechとは】
AgriTech(アグリテック)は、農業(Agriculture)と技術(Technology)を組み合わせた造語であり、近年、農業にも最新技術が取り入れられ始めています。例えば、ドローンを使った農薬散布、衛星を使ったモニタリングがあります。また、人工知能やロボティクスなどを用いることにより、農業の効率化と環境負荷低減が期待されています。
一方でこれらの技術が現場に浸透していかないという課題もあります。その原因は、農業従事者の高齢化、農業の現場では直感や経験が頼りになっている、技術の進歩が早いため学生や留学生などの授業に組み込みづらい、そもそも現場の課題にフィットしていないなど多岐に渡ります。
【イベント内容】
未来技術推進協会と東京農業大学共催のもと、7月14日(土)、21日(土)に「AgriTech Hackathon」を開催しました。上記の課題を含めた農業の現状を東京農業大学の齋藤修平博士(国際農業開発学)にお話しいただき、最新技術(特にIoT)を株式会社セラクの持田様にそれぞれお話しいただきました。
株式会社セラクからIoTモジュールのみどりボックスなどのIoTデバイスを技術提供していただきました。完成したプロトタイプについて宮古島の農地での実験を予定しており、農地での実験を行うことで実際の課題に沿った開発となっているのかを確かめ、改良し、具体的なサービスとして実用化する予定です。
6月24日行ったアイデアソンで生まれたユニークで革新的なアイデアをもとに、学生、AgriTechに興味がある方、エンジニアなど様々な方に参加いただきました。学生と社会人の壁はなく、1チーム4~5人、計4チームが農業の課題に沿ったプロトタイプの製作を行いました。
各チームからは、サトウキビの生育に役立つ灌水予測システム、スマートスピーカを用いてマンゴー農家の支援、言葉が通じなくても意思疎通を可能にした遠隔栽培支持アプリ、MESH(*)と呼ばれる電子タグが持つセンサを駆使しヤムイモ農家の負担を軽減、といった作品が出てきました。
「スマートスピーカを用いたのは面白い」「今回取り上げた作物以外も適用できそう」などいずれのチームに対しても前向きなコメントが向けられました。
東京農業大賞、セラク賞、未来技術賞が各チームに送られ、共同研究参加の権利など今後につながる特典も獲得していました。
私たち未来技術推進協会は、アイデアソン等の交流イベントを通じ、大学や企業の架け橋となり日本のSDGs(Sustainable Development Goals)推進に貢献していきます。農業はSDGsの目標にも多くの面から関わっており、今回を含む今後のハッカソンを通じて課題解決に向けた取り組みを行っていきます。
(*) MESHとは、Sony社が開発した、遊び心を形にできる、アプリとつなげるブロック形状の電子タグです。参照元:https://first-flight.sony.com/pj/mesh
【開催概要】
日時
・Day1(アイデアソン) :6/24(日) 13:00~18:00
・Day2(ハッカソン前半):7/14(土) 10:00~19:00
・Day3(ハッカソン後半):7/21(土) 10:00~19:00
会場:東京農業大学 世田谷キャンパス
〒156-8502 東京都世田谷区桜丘1-1-1
参加費:一般 1,000円
イベント詳細URL:https://techplay.jp/event/682493
【株式会社セラク様の概要】
代表取締役:宮崎 龍己
所在地:東京都新宿区西新宿7-5-25 西新宿プライムスクエア 6F
URL:https://www.seraku.co.jp/
事業内容:IoT、ITインフラ基盤の構築、クラウドテクノロジー、スマートテクノロジーなどの総合ITソリューション。