【開催報告】半身麻痺の母を持つ提案者からのオファーによる、未来技術推進協会主催のアイデアソン
【開催報告】半身麻痺生活を改善する便利グッズを一緒に考えてほしい!半身麻痺の母を持つ提案者からのオファーによる、未来技術推進協会主催のアイデアソン
5月30日、未来技術推進協会は、半身麻痺の母を持つ方より、片手での生活を便利にする生活グッズを開発したいとのご依頼頂いてアイデアソンを開催し、9名もの方にご参加頂きました。半身麻痺に限らず片手が塞がっている状況は誰しも少なからず不自由を感じているはず。日常生活でふと困る問題に対し、日用品の簡単な改善で、障害者が暮らしやすくなる製品案が数多く生まれ、提案者にも賞賛の言葉を頂きました。
世界の先進技術を活用し、日本から技術革新を生み出すことへの貢献を理念としている未来技術推進協会(本社:東京都港区、代表:草場壽一)が、2018年5月30日(水)に開催した「ユニバーサルデザインアイデアソン~片手で使える便利グッズをいっしょに考えよう!」について報告します。
本イベントのきっかけは、半身麻痺の母を持つ方から、「片手しか使えない状態では健常者には分かりづらい不便なことが多数あります。そんな人たちが暮らしやすいグッズを開発したいです。」というお話を頂いたことです。本テーマは、私たち協会が掲げる指標である世界的な社会目標SDGs(Sustainable Development Goals)とも関係が深いことから、本指標も意識して進行しました。レンタルキッチンスペースとしても使用されるpatia(パティア)新御茶ノ水店で、提案者の方やその母をはじめ、業種も世代も異なる方々が参加し、時には熱く、時には笑いを交えながらアイデアを出し合いました。
イベントの前半では、協会講師より、SDGsの概要と特にテーマに関係の深い目標10「人や国の不平等をなくそう」の詳細、ユニバーサルデザインの例などを説明しました。その後、提案者の方とそのお母様から、開催に至った経緯、片手しか使えない状態で不便に感じた色々なエピソードをご紹介いただきました。
後半では、便利グッズのアイデアを出すためのグループワークを行いました。普段慣れない課題へのアプローチであったため、最初はアイデアを出すのに苦戦した方もいたようですが、ワークを通してアイデアを出すコツを掴み、熱い議論を重ねながらブラッシュアップしていました。参加者自身の経験をもとに考えたものや、はっとさせられるようなものなど、ユニークなアイデアや起案者親子も目を見張るような優れたアイデアも出ていました。
最後に参加者全員で投票を行い、得票数上位3名にアイデアを発表して頂きました。半身麻痺ならずとも不便を解消できる布団や筆記具、様々な物を固定する装置にAIを組み込むなど、非常に斬新なアイデアを聞くことができ、会場にいる人は一様に驚いていました。
また、今回のアイデアをもとに起案者親子は商品開発につながる可能性を実感していました。協会や参加者にとっても、様々な方との交流を通じて未来技術により日常生活の質が向上する可能性を感じる機会となり、大変好評でした。提案者の方々からも、一人では出てこないアイデアをたくさん頂くことができたと仰って頂き、非常に満足されたご様子でした。
私たち未来技術推進協会は、日本の未来を担う研究を世に発信することや、大学や企業が繋がるコミュニティーを創ることで課題解決や技術革新への貢献を目指しています。今後も、講演会やアイデアソンといったイベントを開催し、大学や企業の架け橋となっていきます。
【開催概要】
日時:2018年5月30日(水) 19:15~22:00
場所:patia(パティア)新御茶ノ水店(https://www.patia.tokyo/ochanomizu)
〒101-0062東京都千代田区神田駿河台3-1-1 大雅ビル6F
定員:20名
主催:一般社団法人 未来技術推進協会
参加費:1,000円