第1回講演会(安藤良一氏)

第1回講演会(安藤良一氏)

いつ:
2017/09/22 @ 7:00 pm – 9:00 pm
2017-09-22T19:00:00+09:00
2017-09-22T21:00:00+09:00

タイトル
”テクノロジーと文化の融合ーアニメ、漫画を現実に!”

アニメ、漫画に親しむ日本人は多いと思います。
その世界が、テクノロジーにより現実になっていると聞いたら、どうでしょうか?!

AIの発達が進み、仕事がなくなる、など社会に期待と不安が入り混じる中、
テクノロジーと文化を融合させて新しい文化を創ろうという取り組みがなされています。

例えば、テクノロジーと人間を組み合わせることにより生み出さている超人スポーツという領域があります。
テクノロジーにより人間の機能を拡張をすることにより、新たなスポーツを生み出そう、という意欲的な取り組みです。

今回講演していただく安藤氏は、まさにこのテクノロジーと文化の融合の研究をされている新進気鋭の研究者です。
テクノロジーと相撲を組み合わせて、バブルジャンパーという新たな超人スポーツを考案された方です。

※バブルジャンパー

 

AIに仕事が奪われる!など世では叫ばれていますが、21世紀、人間はどこを目指していけばよいか、
気になる方は多いのではないでしょうか。

テクノロジーと文化の融合という安藤氏の研究領域の話をしていただきながら、
今後の人間社会のあるべき姿について考える講演会となります。
さらに、普段なかなか話すことはできないですが、今後の日本を支えるうえでとても貴重な研究者の活動を聞ける貴重な機会!
奮ってご参加ください。

今後も定期的に様々な分野の研究者をお呼びして、講演会、アイデアソン、開発イベントを行い、
未来技術の研究を行っている研究者と、社会を結びつけて新しいプロジェクトを生む活動を行っていきます。

・講師
慶應大学大学院 安藤良一氏

・日時
9/22(金)
19:00-開場
19:30-講演スタート
21:00 終了

・会場
東京大学キャンパス 伊藤国際学術研究センター
東京都文京区本郷7-3-1 東京大学本郷キャンパス

・会費
1000円

 


講演をお伺いして

この度は、実際に目の前でお話いただいたことで、人柄や、何よりエネルギーを感じられる素晴らしい講演でした。
ご経歴もさることながら、超人スポーツ協会の活動を中心に、貴重な生のお話をしていただきました。

 

前述の協会の一例として、スライドリフトの紹介!

なんと、最初普通の車椅子でやっていたものを改善して横滑りができるようになり、
小学生の女の子でも乗りこなせるまでになったとのこと。
今後の可能性も大きく、障害があってもなくても同じように競える競技にしたいそうです。

 

    1. スポーツの定義:「する、見る、支える」

安藤さん曰く、超人スポーツ協会の活動は、上記3項目に加えて「作る」を掛け合わせた仕事!
また、スポーツの定義についてはスポーツ協会の方に聞いても、明確な回答が得られないそうで、質疑でも話題に。

  • 安藤さんご自身のモチベーションは、世の中のアニメ・文化の印象を変えること「アニメ=オタク」
    「オタク=根暗」
    →「アニメ=根暗」??
    本来、正当に評価されるべき技術が、歪んで評価されるのが不本意とのこと。
    以前に比べてITの印象が大きく変わったように、「オタク=インテリ、金持ち」ぐらいにしたい!そのためにも、リアルなイベント(アイデアソン、ハッカソンなど)で作り手側の人間を増やしていくこと。
    「自分が作ったものを批判する人はほぼ居ない!」

 

    1. 文化と技術の融合

例えば、研究していた光学迷彩の話が、ゴルゴ13にそのままの説明で出てきたり。
文化と技術は相互に影響を与えていて、進歩していく。

    1. 文化や業界として

キャズムの時期を超えて、爆発的に伸びるためには、世の中の常識を変えるべき。
ただ、大体の人が自分事になっていなかったり、いざやるとならない。より「見る・する・支える」人を増やす活動の例として、
ドワンゴ(ニコ動)からお声がかかり、イベントでとても大きなブースを得られた。
ただ、日本より海外の方が反応があり、もしかしたら海外からの方がお金が入っているかもしれないそうです。
元々スポーツがやりたかった、というよりは、作り手を増やして実践していくことを考えると最も効果的だったためだとか。

  • 今後のご自身の活動として

 

「障害者だから」「救ってあげたい」 → その時点で意識してしまっている
本当の意味で共通の土俵で戦えるスポーツにしていきたい。

質問

    1. 実際に参加してみたいと思ったらどこから行けるか?作りたい場合は?

→QRコード(会場にて表示)のリンクなどから参加可能。後者の回答については、大体参加していれば作ることになる

    1. キャズムのお話を聞いて、もうキャズムの時期ときいて違和感があったが…

→まだキャズムの時期ではない

    1. 支える場合の方法

→アイデア出しなど。
(お金の話になり)まだこれからの技術や必ずしもお金にならないことに対して、投資できる余裕はない
自分達自身も必要なところは赤字覚悟で取り組んでいる

    1. 波乱万丈な経歴お伺いして、そのキッカケなど

→元々は、家が好きで仕事を選んだのが結果として今の経歴。大学進学しなかったらトビになるつもりだった。
新しいPJ入るときに、担当教授からそんな心意気で大丈夫か?と言われ、少し離れていろんな経験積んできた

    1. 費用について、どういう感じで企業からくるのか?取りに行くのか?

→企業からも取りに来る!元々動いているのを探して打診している企業もある。

    1. スポーツと文化(茶道のような「静」の文化も対象になるか)

→丁度議論しているところで、行き着くところ「道」に至り、神道と話をしているところ。
極限な話、健常者も障害者も境がなくなってしまうと、メンタルの話になって…ぜひ深い話をしたい!

    1. 人間関係、大事にされていること(お世話になった先生など人の名前を出されていて)

→会う人会う人繋がることが多く、運がよかった!
それから、自分のコンプレックスを定期的に思い出すようにしている。
自分が好きなアニメや漫画を表面上貶して取り繕った結果、病気になったり、福祉って看板付けて良い立場にたった経験をちゃんと思い起こす。

    1. 特許関係

→自分1人で決めたわけではないが、こちらが動くことはなく、各自申請等すればよいというスタンス
特許について、必ずしも利益を生み出すわけではないし、特許管理費も馬鹿にならない。
そうしてコストパフォーマンスの良くないものをこちら側が判断するものではないと思っている。

    1. 今後の方向性

→日常への転用。例えば(横転しない)車椅子なんかはすぐにでも通常のものに適用できる。

    1. 人数や日数について

→車椅子については、2人で2日。ちょっと繋げただけで可能性は無限大で、
世の中で本当に好きなことにのめり込んだ人の可能性は溢れている

    1. 立上げの際に意識したことなどあれば。

→厳密に言えば、立ち上げて呼ばれたため考えていない。
取り組んでからのことを言うと、期限決めず進捗聞いて「まだですー」という緩さが大事。
いつまでにと決めて帳尻合わすと半端なものが出来上がるというのもあるし、
顔つき合わせて議論・開発していると、小さな達成の連続で悪いものができる気はしない

    1. AIで仕事奪われるという話があるが、どう思うか。

→ポジションの問題だと思う。奪われた仕事に対して、新しい仕事もまた増えている
農業の例では、手作業でやっていたところからトラクターができ、トラクターを作る仕事が発生した。

    1. 商業ベースでなく遊び心のあるような活動にお金を集める際、クラウドファンディングなどどんな方法が考えられるか?

→クラウドファンディングは良い方法だと思う。投げ銭とかも。
あとは、今回技術者の方が多いと思うけれど、そういった人と繋がってイベントを開催していくこと。
今予定しているアイデアソンなども、考えたアイデアを続くハッカソンで実現していって、と繋がっていっている。

 

また機会があれば、ぜひお話お伺いしたいですね!
では、次回もまた興味深いお話を楽しみに、筆を置かせていただきます。